俺は大学１年生なんだが、同じ学科にホモがいるんだ

見た目がガリガリに痩せたラーメンズの
片桐に似てるから「ガリ桐」って呼ぶ

そいつは入学するとすぐにホモ宣言をした
「僕はホモでぇ～す！」という具合に

俺はオカマは嫌いではないがホモは生理的に受け付けなかったので
ガリ桐のことを良くは思っていなかった

しかし学科の女子たちは違った

ガリ桐は手芸が得意だったんだが、女子たちは
「女子力高いね～！」などとガリ桐を持て囃した

入学して数日、ガリ桐は完全に女子たちに混ざっていた

学科の新歓などでもガリ桐は「学科では○○君が
タイプでぇ～す♡」などとホモ全開だった

ガリ桐は講義なども女子の隣に座って受けるようになったし
ご飯も女子数人の中に１人混じって食べていた

俺たちもホモを許した訳ではなかったが
女子の中にガリ桐がいること自体は
別になんとも思っていなかった

普通男子の中に女子が混ざろうとしていたら
下心を疑ってしまう

しかしガリ桐はホモだ
下心もなにも奴にとって女子は同性
手を出すなんてありえない、、、そう思っていた

先日、学科主催の１泊２日のキャンプがあった

そこで事件が起きる

ガリ桐はその日も女子と行動していた
それはいつもの光景であり、俺たちも何も言わなかった

その後俺たちは飯盒炊爨を済ませ、宿舎に戻った

施設の係員から部屋とお風呂の説明を受け
各自誰と同じ部屋にするか決めているときだった

ガリ桐「僕は△△ちゃんと一緒の部屋で良いよね？」

全員が唖然とした
そのときは女子でさえもぽかんとしていた

しかし△△ちゃんは「まぁガリ桐なら大丈夫でしょ」
と軽く考え、ガリ桐との相部屋を受け入れた

続いてお風呂

ガリ桐は「お風呂も女子風呂で良いよね？」
と言い出した

しかし、ガリ桐はあんなことを言っていても
体は男、アレが付いている
さすがの女子も、ガリ桐の物とは言え、アレを見るのは
嫌がるだろうと思った

、、、思っていた

こんな奴いないだろ

いや、いないだろ…

いつの間に築き上げたのだろうか
女子たちとガリ桐の間には強い信頼が生まれていた

女子たちは風呂にガリ桐を招き入れた

その夜、学科全員で集まったとき、女子たちの様子がおかしかった

集会が終わり、俺は女子の１人を散歩に誘い連れ出した

俺は「ガリ桐、女子風呂だったけど何かあったの？
女子の様子がおかしい気がするんだけど」と聞いた

するとその女子が憤りながら、どこか恥ずかしそうにこう呟いた

「……ガリ桐最低だよ……私たちの裸見て……勃たせてた……」

女子の話によると、ガリ桐は風呂に入るやいなや股間を押さえながら
女子の方をジロジロと見ていたそうだ

その視線を感じ取った女子たちはガリ桐から胸や恥部を隠すようになった
が、遅かった。
ガリ桐は女子達の目の前でフル勃ちさせた逸物を露にした

これが女子達の顔色が変わっていた原因だった

その女子は「ガリ桐に裏切られたのが悲しい、あと気持ち悪い
今までも私たちのことをそう言う目で見ていたのかと思うと
殺したくなる」と涙目で語った

ガリ桐は一夜にして、女子からの信頼……いや、学科全員からの
信頼を失うこととなった

その夜、俺・女子たち・ガリ桐による話し合いが開かれた

俺は今までの人生で一番というぐらいキレた、ガリ桐にキレた

ガリ桐の言い分はこうだ

「僕はホモだけどAVだって見るし、女子の裸を見たら勃つよ、そりゃ男だもん
仕方ないじゃないか、女子の裸を見たら勃つに決まってるじゃないか」

確信犯だった。

ガリ桐は要するにバイセクシャルだった
女子も好きになるし、女子の裸にも興奮する

しかしホモと言っておけば女子からは警戒されず
もしかするとラッキースケベも狙えるかもしれない

だからバイではなくホモだと言ったらしい